井上プロに学ぶ!スコアメイクに役立つ練習内容とルーティンの秘密

井上プロに学ぶ!スコアメイクに役立つ練習内容とルーティンの秘密

仕事後に打ちっぱなしへ直行──それでもベストスコアは『98』で止まったまま。
そんな私を変えたのが、井上希プロの『10ヤード刻みルーティン』でした。

本記事ではトッププロが実践するルーティンと質の高い練習メニューを徹底解説し、明日からすぐ取り入れられるヒントをお届けします。

1. はじめに:なぜプロはルーティンと練習内容を重視するのか


ゴルフで言うルーティンとは、毎回同じ手順で行う一連の動作を指します。
この習慣化されたプロセスがもたらす主なメリットは次のとおりです。

  • メンタル安定:緊張や不安を軽減し、平常心をキープ
  • ショットの一貫性向上:再現性の高いスイングでブレを減少
  • 集中力アップ:雑念を排除し、1打ごとに集中力を最大化

松山英樹選手やジョーダン・スピース選手など世界のトップが安定したプレーを維持できるのは、このルーティンの力が大きいのです。

2. 井上希プロが実践する具体的なルーティン


Q1. 普段の練習ルーティンについて教えてください。

10〜60ヤードを狙い撃ち!
ショートクラブで精度と集中力を高めるアプローチルーティン

アプローチから始め、徐々に番手を上げていきます。その際、10ヤード・20ヤード・30ヤード・40ヤード・50ヤード・60ヤードと、すべてキャリーでターゲット看板に当ててからショット練習に入ります。私は飛距離が出ないぶんアプローチでカバーする必要があるため、短いクラブの練習を徹底しています。こうした練習はショットの精度向上にもつながり、集中力も高まるので、練習の始めには必ずこのルーティンを行っています。

【筆者メモ】
「短い番手で“当て感覚”を掴むと、フルショットの方向性まで安定する」というルーティンは本当におすすめです。

Q2. 試合前日の過ごし方や前日ルーティンがあれば教えてください。

球数を絞ってパター強化!
夜のリカバリーと翌日準備ルーティン

ショット練習の球数を抑え、パター練習を多めに行います。1~2時間ほどかけ、ストロークチェック用マットやメトロノーム、ティーなどさまざまな練習器具を用いて出球の方向を確認します。夜は湯船につかって汗を流し、就寝前には必ず翌日のウェアを決めて準備してから休みます。

【筆者メモ】
井上プロは「パターが私の生命線。前夜に“芯”を手に覚えさせると翌朝の不安が消える」とも語っています。

Q3. ラウンド前のウォームアップや、スタート前に必ず行うルーティンはありますか?

朝ストレッチ×ロングパットでタッチ確認!
スタート前の総合ウォームアップルーティン

朝は固まった体の可動域を広げるため、体の軸と骨を意識しつつストレッチをします。スタート前はまずロングパットを打ち、その日のグリーンスピードを確認。その後アプローチ→バンカー→ショット練習へ移り、最後に再びパター練習でロングパットとショートパットを打ってからスタートします。ロングパットを最初に行うことで、その日の自分のタッチと感覚をチェックしています。

【筆者メモ】
AM6:20到着→6:25ストレッチ→6:35ロングパット9球→6:45アプローチ…と時計アプリで逆算。時間管理がうまくいくと朝から「勝った感」があります!

Q4. 集中力を高めるために意識していることは?

呼吸と空ウォッチで雑念リセット!
瞬時に集中力を高めるメンタルルーティン

呼吸を整え、空を見上げて雲の動きを眺めることで雑念を減らし集中力を高めています。どうしても集中できないときは、目を思いきり見開いています(笑)。

【筆者メモ】
「視点を空に上げる」だけで呼吸が整う体験は衝撃でした。

Q5. スコアメイクにつながる「自分なりの練習のこだわり」があれば教えてください。

10ヤード刻みで看板ヒット!
50ヤード以内を極めるショートゲーム特訓ルーティン

スコアメイクにはショートゲームが鍵だと思うので、50ヤード以内の距離感を徹底的に練習します。振り幅とキャリーを一致させるため、10ヤード刻みで距離を伸ばしつつターゲット看板にキャリーで当てる練習は本当におすすめです。

【筆者メモ】
振り幅に応じてシャフト部分にカラーシールを貼り、10Y刻みで統一。「黄色→右膝」「赤→腰」など一目で確認できると再現性◎。

Q6. 初心者やアマチュアゴルファーに向けて、意識すると良い練習ポイントがあれば教えてください。

傾斜に負けない正しいアドレス!
ターゲット切替えでアライメント固め

正しいアドレスで構えることを意識してください。ラウンドではさまざまな傾斜でアドレスを取る必要があり、アライメントがばらつきやすくなります。そのとき正しいアドレスを取れるかどうかで次のショットが変わります。普段の練習場でもターゲットを左右に変えながら基本のアドレスができているかチェックすると、より安定してくるはずです♪

【筆者メモ】
練習マットの両端にクラブ2本で“ゲート”を作り、毎球ターゲットを変えてアドレス。10球中8球以上ゲートを通ると本番でもズレません。

プロフィール

2009年LPGA入会(81期生)。
得意クラブはパター。「パターが私の生命線」と語り、堅実なショートゲームでスコアを作る。

3. プロが実践する質の高い練習方法


3-1. 量より質の原則

「100球打つより、課題に集中した30球」を重視する。
無目的に球数をこなすのではなく、目的 → 方法 → 検証のサイクルを確立しましょう。

3-2. 技術を高める代表的ドリル

  • ゆっくり振るウェッジドリル
    体全体で振る感覚を養い、手打ちを矯正。
  • 高ティーアップ・アイアンドリル
    ドライバー並みの高さでティーアップし、ハンドファーストと正確な入射角を身に付ける。
  • ボール挟みドリル
    両腕にボールを挟んでハーフショット ➜ フルショットへ。
    右肘が引ける癖を修正。
  • 2本レール・パッティング
    細い棒をレール代わりに、ヘッドを真っ直ぐ引く感覚を磨く。
  • 両足揃え素振り+バランスディスク。
    体幹強化とバランス感覚を同時に鍛え、安定したヘッド軌道を習得。

3-3. 練習の習慣化テクニック

  • 毎回同じウォームアップ順序でルーティンを固定
  • スマホでスイングを撮影し、その場でチェック
  • アプローチ練習場やショートコースで実戦感覚を磨く

4. 自分に合ったルーティンと練習方法を見つける


プロのルーティンにはシンプル・自分にフィット・一貫性という共通点があります。
まずは下記ステップでカスタマイズしましょう。

  1. 気になるプロのルーティンを1つだけ真似する
  2. 自分の性格(せっかち/慎重/緊張しやすい等)に合わせて時間配分を調整
  3. 風・ライなど状況に合わせ柔軟に短縮・延長する

ゴルフはマナーが命。ルーティンで時間をかけすぎないよう、プレーファーストも忘れずに。

5. メンタル強化とルーティンの関係


ルーティンはメンタルトレーニングそのもの。
イメージトレーニングを取り入れ、スコアよりプロセスに集中しましょう。
ミスは誰にでも起こるもの。前向きに次のショットへ!

6. まとめ


プロの強さを支えるのは、徹底したルーティンと質の高い練習。アマチュアでも、目的を持った少球練習と再現性の高いルーティンを取り入れれば、確実にスコアアップへ近づけます。
今日の練習で1つ、井上プロのルーティンを取り入れてみませんか?
次の練習から一歩踏み出し、あなた自身の最強ルーティンを育ててください!