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LIMITS TO ZERO ~ノルディック複合 渡部善人~


「偉大な成績を残す兄を必死に追いかけるストイックな弟」

これがメディアや世間が求めている渡部善斗像と本人は笑う。
しかし実際に会って話してみると、そこには兄に対するライバル心やストイックな精神が
見受けられないほどの気さくで笑顔が絶えない好青年だ。
地元長野では夕方のニュースで放送も多くされており、
有名人の渡部選手はゴルフをラウンド中にも写真を求められ、笑顔で対応。

ゴルフを楽しむノルディック複合 渡部善斗選手。

スキーヤーはオフシーズンにゴルフを楽しむ選手も多く、腕前もシングルで回ってくるほど上手い選手も多い。
スキージャンプ現役最年長の葛西選手もゴルフが上手く、
渡部善斗選手は「そこにジャンプの上手くなる秘訣があるのではないか」と笑顔で語る。
オリンピックという大舞台を終えてさぞかし気が抜けているかと思いきや、
「今は毎年自分が滑りにしてもジャンプにしても上手くなっていくことが楽しい。」と、
すでに前を向いて今年の世界選手権に向けた調整を始めている。

シャツの下にはDRY WEAVEを着用。

オフシーズンの今も体脂肪率は7~9%。シャツを着ている状態ではわからないが、
筋肉量も多く、無駄のない引き締まった身体をしている。

「コンバインドの難しさは、ジャンプでは体が軽い方が有利ですが、スケーティングには力が必要なことです。
矛盾しているのでバランスのとれた身体作りが大変。
体脂肪率も理想は12%で、シーズン中はひたすら食べ続けている感じです。」
一般の人には羨ましい限りだが、燃焼する身体ができているので、
世界で戦える肉体を維持するには食べることもトレーニングなのだ。
「世界のレベルも上がってきてはいますが、僕自身も毎年着実に上手くなってきています。」
リラックスして明るい表情で語ってくれた姿が印象的で、
事実4年前のオリンピックよりも今大会では個人・団体ともに成績を上げてきている。
彼の言葉通りであれば、4年後の30歳になった時はより大きな結果を生み出して予感を感じさせてくれる。
大舞台で輝く日が楽しみだ。

写真・文/川田大智


渡部 善斗(わたべよしと)
長野県白馬村生まれ白馬育ち。
小学3年生からジャンプ、中学から複合を始める。
2010年白馬高校から早稲田大学に入学し本格的にワールドカップに参戦。
2013年ヴァルディフィエメで行われた世界選手権に出場し団体戦4位、
直後のワールドカップオスロ大会個人戦で3位となり初めて表彰台に上った。
初出場となった2014ソチオリンピックではノーマルヒル15位、ラージヒル35位、団体戦5位。
今後の目標はワールドカップ勝利と世界選手権および平昌オリンピックでのメダル獲得。
日本のノルディック複合のトップ選手である渡部暁斗は実兄。
2017年のフィンランド・ラハティで開催されたノルディック世界選手権の団体スプリントLHで
兄・暁斗とペアを組み銅メダルを獲得した。
2018平昌オリンピックでは、個人(グンダーセン、ノーマルヒル)12位、
個人(グンダーセン、ラージヒル)20位、 団体4位(渡部善斗、永井秀昭、山本豪、渡部暁斗)。

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